≪イベント部からのご報告≫

『ニコライホフとマウテルンのワインと歴史探訪』開催報告


 5月5日(日)、最高気温20度ほどの心地よい好天に恵まれる中、当初の募集人員を上回る57名の参加者により、満席の大型バスで、ヴァッハウ渓谷に出発しました。
 良質の白ワインづくりで世界的に知られるニコライホフは、2000年の昔、紀元1~2世紀のころにローマ軍が駐屯したマウテルンの町にあります。ローマ時代の遺跡に囲まれたこの町の貴重な出土品を、ローマ博物館でじっくり見学した後は、ニコライホフのワイナリーへ。
 現存する世界最大の木製ワインプレス機は、今も年に1度は使われているとのこと。地下道でつながった強固で優れた城塞を建築したローマ人たちのお陰で、ドナウ河の水面より低い場所にあっても決して水害に遭うことなく、安定した良質のワインを供給しつづけているニコライホフ。古き良きものを大切に守り続けるヨーロッパの、長い歴史の重みが詰まったワインは、私たち参加者により一層深い味わいをもたらしてくれました。